2012年6月14日木曜日

サービス付き高齢者向け住宅とは?

サービス付き高齢者向け住宅とは、高齢者の安心居住を促進するための制度です。

住宅としての居室の広さや設備、バリアフリーといったハード面の一定の条件を備えるとともに、ケアの専門家による安否確認や生活相談サービスを提供することにより、高齢者が安心して暮らすことができる環境を整えた住宅をいいます。


住宅に関する基準の内容
・規模については原則として25㎡以上必要。
・18㎡以上でも可能な条件。
※居間・食堂・台所などのが、高齢者が共同して利用するために十分な面積を有する場合。
・設備基準は原則として収納設備・浴室・台所・水洗便所の設置が必要。
・バリフリー(段差の解消)や手すりの設置、廊下幅の確保を3点以上満たしていること。

サービス基準
・食事の提供、清掃洗濯等のサービスの提供。
・社会福祉法人・医療法人・居宅介護サービス事業者の職員等が常駐することにより、緊急通報、安否確認サービスの提供。

登録事業者の義務
・長期入院を理由に事業者から一方的に解約できないこととしているなど居住の安定が図られた契約であること。
・家賃、敷金、サービス対価以外の金銭を徴収しないこと。
・前払金に関して入居者保護が図られていること。
・ 契約締結前に、サービスの内容や費用について書面を交付して説明すること。
・登録事項の情報開示。
・誤解を招くような広告の禁止。
・契約に従ってサービスを提供すること。

行政による指導監督
・報告徴収、改善命令、事務所や登録住宅への立入検査。
・業務に関する是正指示。
・指示違反、登録基準不適合の場合の登録取消し。

物件選びのコツは、「サービス付き高齢者向け住宅情報提供システム」などで、条件に合いそうな住宅があれば、物件を現地見学すると良いでしょう。体験入居もお勧めします。
体験入居では宿泊してわかる、職員の対応や実際に住んでいる人たちの生活ぶりも分かります。またサービス内容や食事についても事前に分かるので貴重な体験となります。食事についてとても重要視している人が多いので、体験入居しない場合でも試食をお勧めします。